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①持ち込み企画は「見られて」います
「持ち込み企画なんて見てもらえない」と思われがちですが、実はけっこう見ています。出版社によって対応はバラバラですが、目は通すはずです。持ち込みから、少なくない数の本が出ており、私はこれまで3冊担当しました。決め手はプロフィールです。

②プロフィールで7~8割決まる
ビジネス・実用書に関していえば、プロフィールで7~8割決まります。ポイントは「数字で語れる実績」(売上100億円達成、昨対比300%アップetc)と「具体的なエピソード(社長賞受賞etc)」です。こうした情報が入っていると、編集者(出版社)も「売上アップの秘密は?」「なぜ社長賞をとれたの?」と興味を持ち、「もっと詳しくお話をお聞きしたい」となります。企画ももちろん大切ですが、編集者はプロフィールをよく見ます。

書き方のコツとしては、

(1)事実を書く
(2)具体的にする(数字と固有名詞を入れる)
(3)before→afterを見つける(落ちこぼれだったけどエースになったetc)
(4)ギャップを見つける(アルバイトなのに売上1位を達成etc)

この4点を意識してください。まず(1)(2)を徹底してください。仕事にまつわる「事実」「固有名詞」「数字」をすべて書き出すのです。(3)(4)は編集者の仕事でもありますが、(1)(2)は著者でなければ書けません。文章にまとめるのが難しければ、箇条書きでも大丈夫です。

③プロフィールがよければ、逆提案もある
プロフィールさえよければ、たとえ企画の練り上げが弱くても、編集者から逆提案があるものです。「すごい経歴の人だ。この人にこんなことを書いていただけないか」という流れで、出版が決まることがしばしばあります。

④やめたほうがいいこと
けっこう多いのが「○○に10年勤務。△△に5年勤務。その後独立」という履歴書的なプロフィール。編集者(出版社)としても、「もっと話を聞いてみよう」となりにくいです。

⑤章構成に「地力」が出る
章構成は、著者の頭の中にあるメソッド(知識)を言語化したものでもあります。よって、地力がすごく出ます。研修・セミナーの場数を踏んでいる人だと、その経験が章構成に如実に表れます。

⑥出版社(編集者)には得手不得手あり。1社で諦めない
興味関心は人それぞれです。出版社ごとに、得意ジャンル・苦手ジャンルもあります。持ち込み企画を出版した知人は、10社ぐらいまわり、3社と打ち合わせ、その中の1社で出版しました。

出版社は持ち込み企画をチェックしますが、その方法はさまざまです。1人の担当者が判断する会社もあれば、複数の役職者が確認する会社もあります。いずれにしろ「人の目」によって行われるので、“紛れ”もあります。1社で諦めず、どんどんトライしてください。熱意は必ず届きます。

⑦原稿持ち込みも1つの手
粗削りでもいいから、原稿をすべて書き上げ、出版社に持ち込むのも1つの手です。

・書くことで頭の中が整理される
・文章力がつく
・出版社(編集者)次第だが、フィードバックをもらえる可能性がある。企画の逆提案を受けることも。

こうしたメリットがあります。

出版社のカラーからよほど外れていなければ、原稿は読まれます。企画そのものが足りていない出版社も多いので、プロフィールが一定水準を超えていれば、「まず打ち合わせを」となる可能性は高いです。

⑧ダメだったら、発信する
「持ち込んだが、無理だった」という人は、noteでも個人ブログでもいいので、まず書き始めてください。書くことで、頭の中が整理され、今まで見えてこなかったものが必ず見えてきます。発信が面白ければ、出版社からアプローチがあるはずです。

出版社(編集者)は新しいスターを常に求めています。ブログやnoteの影響力は、皆さまが考えている以上に強力です。SNSのフォロワーが多ければ、それだけで企画を通す出版社すらあります。情報発信によって「人の目にさらされ、コンテンツの質が上がる」「考えが整理される」というメリットもあります。食わず嫌いせず、ぜひ発信してください。


⑨会社名、人の名前を間違わない
ここ数年、「中村さんの担当した本を読みました。感動しました。一緒に本を作りましょう」的な企画書をよくいただきます。とても有り難い話なのですが、そもそも会社名、私の名前、書名が間違っているパターン、けっこう多いです。逆効果なので、やめたほうがいいです。

⑩覚悟があるか
「本を書く」ということは、最低でも5~6万字、テーマによっては10万字を超える字数が必要です。本当にそれだけ書く自信がありますか? 本当にそれだけ話すことがありますか? 執筆は「痛み」を伴うものです。その覚悟があるか否か。今一度、よくお考えください。